【庵野秀明展】開催記念特別上映会の十四日目を観に行ってきました

庵野秀明展の上映会。映画館で上映された全作品のチケット

庵野秀明作品の連続上映会の最終日となる14日目に行ってきたときのレポート。長かった上映会もこれで最終日となりました。これまでと同様、当日の様子のほか、今回の上映会14日間の感想も書いております。

目次

連続作品上映会の最終日

東京都港区六本木にあるTOHOシネマズで、2021年11月26日~12月9日まで開催されている庵野秀明作品の連続上映会。最終日十四日目である12月9日は、『キューティーハニー』が上映されました。また、これまでとと同様エヴァ作品の追加上映として『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が12月5日に続いて上映されております。

前日の様子は、以下の記事を参考にしてください。

https://evacollector.com/event-annohideakiten-shin-geki-eva-evangelion3333-shiki-jitsu-20211208/

この日の上映スケジュールは以下の通り。

  1. 15:50~18:25 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』
  2. 19:00~20:33 『キューティーハニー』

映画館には15時ごろに到着。『シン・エヴァ』の上映時間は長いので、この日は2本立て上映となってからもっとも早くのスタートとなりました。平日の15時前後ということですが、お客さんは結構いました。

劇場内の様子

チケット販売状況については『シン・エヴァ』は完売。『キューティーハニー』は他の実写映画と同じくハコが小さいのですが、それでも一連の作品の中ではもっとも座席が空いてました。

チケット販売状況

『キューティーハニー』は2004年に公開された実写映画。当時はアニメの実写映画化が流行っていた時でしたが、興行的にヒットした作品は無かったと思います。今作も興行成績的には失敗に終わり、制作会社が倒産(Wikipediaより)しております。

庵野秀明展で展示されていた『キューティーハニー』の資料

前作の『式日』と違って、全編アニメっぽいストーリーというか明るい雰囲気が目立ちます。ギャグというか勢いで押し切っていく展開が多いのですが、個人的に面白いと感じるところはほとんどなくて正直キツかったです。

セリフもやたらと早口でしゃべるシーンが気になります。『シン・ゴジラ』でも一部あるのですが、早口で抑揚もなく何言ってるかわからない。現実にはありえない、いかにもマンガ的な表現なんですが、実写でやられると何というか映像を平面的に感じるというか、単純につまらないので辟易とします。マンガ原作の実写映画にありがちなので、この辺りはがっかりです。

動きに関しては本作の特徴で、アニメーターが描いた原画に実写の俳優(ハニー)が動きをあわせて1コマずつ撮影するという【ハニメーション】と名付けられた撮影手法がとられました。いうなればパラパラマンガを実写で行っているような感じで、どこかカクカクした動きなのにヌルヌルしているかのような変な印象を受けます。映像が実写なのに動きがアニメチックなので、脳がバグッているかのような錯覚を実感します。

ただ、この奇妙な映像のおかげか公開当時に観た予告編の動きは今でも頭に残っておりまして、『キューティーハニー』と聞くと自分はこの作品の予告が真っ先に思い浮かぶくらい印象に残っております。映像作品を作るクリエイターの方なんかは面白く観れるのではと思います。

個人的な見どころは、映画の製作費を使い果たしたという前半のアクアラインでの戦闘シーン。予算配分もなくそのまま突っ切っていて見どころもあり、後半よりも明らかにクオリティの差を感じました。あと、個人的には倖田來未さんが歌いヒットした主題歌「キューティーハニー」が作品の雰囲気に合っていて、単独で今でもたまに聴いております。

『シン・エヴァ』については座席は完売しておりましたが、実際にはいくつか空きもありました。4日前に『:Q』とともに上映されていたので、チケットは買ったが観に来なかった人がいたんだろうなと思いました。

『シン・エヴァ』は、やはり前作と比較しても映像や画面の情報量の違いに驚かされます。『:Q』でほとんどいなかったキャラも大幅に増えていることもあるのかなと感じます。今年は何回も『シン・エヴァ』を観ておりますが、(短期間で連続してい観ると)飽きることはあってもつまらないと感じることはありません。長い上映時間の中でも無駄を感じるシーンがなく、本当に面白い作品だなと改めて感じました。

14日間の上映会を終えて

そして、この日をもって全14日間の連続上映会がすべて終了しました。これまでブログにも上げている通り、今回の上映作品は追加で上映された同じものも含めてすべて劇場で鑑賞しております。

当初は時間や費用のことを考えて全作品観るのは無理だろうと思っていたのですが、TVシリーズや旧劇は劇場で観る機会はほとんどありませんし、実写作品も再上映されることはほとんどないでしょうから追加分も含めて全作品観ようと思い、何とか達成することができました。

記念にチケットを紹介。エヴァンゲリオンのTVアニメシリーズは4日間で全26話を上映。また、旧劇場版は3作品が追加上映も含めて各2回ずつ上映されました。全作品を通して旧劇場版のみ、3作品・各2回ともチケットは完売という予想外の人気っぷりだったのが印象的です。

エヴァTVシリーズ全26話と旧劇場版(各2回ずつ)のチケット

新劇場版シリーズも4作品が上映。追加での上映を含めると、各作品が2回ずつ上映されました。『シン・エヴァ』のみ2回ともチケットが完売。今年上映していた作品ですが、完結編ということもあって人気だったようです。

庵野秀明作品の上映会。エヴァ新劇場版シリーズ(各2回ずつ)のチケット

新劇場版シリーズ(各2回ずつ)のチケット

実写作品4作品は各1回ずつの上映。『シン・ゴジラ』のみエヴァと同じく座席数247のスクリーン9ですが、ほかの3作品は座席数が120のスクリーン6での上映でした。こちらは『式日』のみチケット完売しました。

実写映画の4作品

14日間を終えて、正直からだへの負担(特に腰回り)はハンパじゃなくきつかったです。中でもTVアニメが7話連続で上映されたとき(3日目と4日目)がもっともきつく、足のしびれや背中の痛みで上映終了後は足を伸ばすのもままならない状態に。休憩もないまま200分近くの上映はやりすぎではと感じました。腰痛持ちの自分はもちろん、トイレ休憩もないので多くの方が作品に集中できなかったのではと感じました(と言いつつ要所要所ではやはり楽しんだのですが)。

2015年8月に新宿にあるTOHOシネマズ新宿で行われたオールナイト上映でもTVシリーズ全話が上映(2日間に分割)されましたが、その時は140分ごとに休憩がありましたから、せめてそのくらいの配慮は欲しかったです(余談ですが、追加料金がかかるプレミアムシートは新宿のほうが断然リラックスできました)。

https://evacollector.com/event-tohocinemas-shinjuku-bluray-all-night-1/

https://evacollector.com/event-tohocinemas-shinjuku-bluray-all-night-2/

また、12月5日の旧劇・新劇2作品の計3作品連続上映も、長時間の上映作品が2本もあったためかなりきつかったです。もっともこちらは作品ごとに入れ替えでしたし、旧劇では途中休憩もありましたからトイレや腰への負担は少なくてすみました。幕間では外を歩き回ったりストレッチしたりして(食事もカロリーメイトと少量の水のみ)、作品を楽しむ以外でこんなに労力を使った映画鑑賞はほかになかったです。ある意味、貴重な体験でした。

あと、今回初めて六本木のTOHOに行きましたが、上映中ケンカしている人たちや、神経質にやたらと周りを注意している人、酒やツマミを持ち込んで勝手に飲み食いして片付けもせず帰った人、人の座席に荷物を置いて好き勝手やっている人など、実に様々な人たちがおりました。

今まで同じ映画館にこんなに短期間で通ったことはないので一概に言えませんが、こんなにトラブルを見たり嫌な想いをしたのは初めてです。期間中、とくに前半の長時間上映と合わせて精神的にも肉体的にも疲れることが多かったです。ただ、劇場スタッフの方はとても親切・丁寧でした。

時間を作るのも大変で休日はともかく、仕事の日はあらゆるい言い訳と実績、コネと残業を使いながら時間を捻出しました。普段の行いがこういった時に作用するんだなと改めて思い知り、仕事のやり方や時間の使い方など勉強になったことも多かったです。

そんなわけでいろいろありましたが、それでも終わってみれば(完全な自己満足とはいえ)達成感のようなものがありました。近所で開催されている【庵野秀明展】にも行ったりしたので、庵野秀明づくしの2週間だったと思います。

庵野秀明展の上映会。映画館で上映された全作品のチケット

庵野作品上映会のすべての上映作品チケット

これだけの作品数を集中して観る機会はもうないと思いますので、忘れられない上映会になったと思います。上映会に参加された方々、お疲れ様でした。大好きな作品を同じファンと共有できた事はとても貴重な思い出です。ありがとうございました。

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この記事を書いた人

大好きなアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』関連のグッズを、25年以上集めております。ブログでは、これまで集めたエヴァグッズを紹介しております。

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