【庵野秀明展】開催記念特別上映会の十二日目を観に行ってきました

【庵野秀明展】に展示されている『ラブ&ポップ』の資料

庵野秀明監督の作品が連日上映されている六本木のTOHOシネマズに今回も行ってきましたので、簡単に当日の様子や感想などを書いております。

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庵野監督の初実写作品『ラブ&ポップ』が上映

東京都港区六本木にあるTOHOシネマズで、2021年11月26日~12月9日まで開催されている庵野秀明作品の連続上映会。十二日目である12月7日は、1998年に公開された庵野監督の初実写作品『ラブ&ポップ』が上映されました。また、追加上映として『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』が9日目(12月4日)に引き続き上映されました。

前日の様子は以下の記事を参考にしてください。

【庵野秀明展】開催記念特別上映会の十一日目を観に行ってきました
今回から庵野監督の実写作品の上映が開始。最初は大ヒット作『シン・ゴジラ』の上映でした。

この日の上映スケジュールは以下の通りです。

  1. 16:40~18:32 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
  2. 19:00~20:50 『ラブ&ポップ』

映画館には前日よりも早く16時ごろに到着。平日の火曜日ということもあって、人はまばらでした。

劇場内の様子

チケット販売状況については、『:破』はわりと余裕はありました。しかし、前日の『:序』ほどの空席ではなく、だいたい6~7割程度の入りだったと思います。

『:破』のチケット販売状況。

こちらは『ラブ&ポップ』。意外にもこちらのほうはチケットがほぼ完売状態でした。『シン・エヴァ』や【庵野秀明展】の効果もあったのでしょうか。

『ラブ&ポップ』のチケット販売状況。座席はほぼ完売でした

ただ、『:破』が上映されたのは座席数247のスクリーン9(これまでの庵野作品はすべてこのスクリーンで上映)で、『ラブ&ポップ』が上映されたのは座席数が120のスクリーン6でしたので単純にハコの大きさがが違いました。それでも一般的ではない20年以上前の作品の座席がほぼ埋まったのは素直に驚きです。

『ラブ&ポップ』のシアターは今までとは違う小さいところ

『ラブ&ポップ』が上映されたシアター6。今までの半分くらいの大きさ

『ラブ&ポップ』については公開時に一度観たことはあったのですが、さすがに時間が経っているため内容はまったく覚えていません。なので、初見のつもりで楽しみにしておりました。『:破』は3日前にも観ていましたが、やっぱりここは観ておくべきだと思い、短期間で2回目の映画館鑑賞となりました。

『ラブ&ポップ』と『:破』のチケット

『ラブ&ポップ』については、全編通して特徴的すぎるカメラワークが続きます。キャラクターが実在するかのような存在感があって普通の映画ではまず見られない、庵野監督の特徴的な映像つくりをたっぷり堪能できます。

『ラブ&ポップ』ポスター

『ラブ&ポップ』ポスター

ビデオ屋に入るときの自動ドアのアングルなど、エヴァでよく見るアングルもたくさん出てきます。主人公のモノローグやセリフと場面の高速回しもあって、全編通してエヴァっぽいというか庵野テイストがちりばめられております。ただ、大画面で観るとグルグルとカメラが動くところなどは若干気持ち悪くなってしまってキツかったです。

エヴァといえば林原めぐみ・石田彰・三石琴乃の3名も音声だけですが登場。ファンサービスもあるかと思いますが、エヴァを観た後だとちょっと嬉しいですね。

ストーリー的には女子高生が主人公の援助交際もの。主人公が欲しいモノ(指輪)を手に入れるために一晩で12万円もの大金を手に入れようとして男たちに会っていくというもので、女子高生たちは遊んで遊ぶお金が欲しいだけの軽い気持ちなので、深刻さをほとんど感じません。

【庵野秀明展】に展示されている『ラブ&ポップ』の資料

【庵野秀明展】に展示されている『ラブ&ポップ』の資料

一方の男たちはそんな女子高生たちを自分の欲望のまま金で操ろう・はけ口にしようとしていて、素直に気持ち悪かったです。純粋にキモいのは一見普通の見た目をしているマスカットのおじさんですが、後半に出てきたキャプテンEO(浅野忠信)はキモいというよりも不気味。

当たり前のようにぬいぐるみに話しかけていたりするんですが、意外と話しが盛り上がってなんだかいい雰囲気に。ところが急に豹変してスタンガンを取り出すところは(カメラアングルもあって)まるで自分が脅されているようで恐怖でした。身振り手振りや話し方がまたそれっぽくてよけいに怖かったです。

そんな恐怖のあとだったので、最後に会った物書きの人にはなんだかホッとしてしまいました。しかもこの人が最後、意外なところで繋がってきてちょっと驚きでした。金で時間を買われただけの、その時だけのつながりと言っていた伝言ダイヤルで、会うことすらしなかった人間との繋がりが終盤に出てくるとは。奇妙なめぐりあわせを感じてしまいます。

青春ものというにはテーマ的に万人向けでないでしょうが、90年代末期の渋谷の様子もたくさん出てきますので、当時を知っている人は懐かしんだりもできるのではないでしょうか。

あとは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』が相変わらずエンタメ路線まっしぐらで面白かったです。『:序』を観たあとだといつもエヴァ入門用は『:序』が最適と思うのですが、『:破』を観たあとだとやっぱりこっちのほうがエヴァを知らない人にも勧めやすいかなといつも迷ってしまいます。

そのくらいわかりやすい面白さが詰まっているのが『:破』ですので、何回観ても楽しめます。また劇場の大画面で楽しむ機会があるといいなと思いました。ただ、今のところ新劇場版シリーズで公開時からソフト化までで追加シーンや描きなおしなどもっとも変わったのが『:破』ですので、できれば2009年の上映バージョンをまた観てみたいです。