展示総数4000点超という史上最大のエヴァグッズ博覧会【エヴァンゲリオン大博覧会】が、東京の渋谷にある渋谷ヒカリエで開催されたので行ってきたので、簡単にレポートしたいと思います。
すでに行っていたファンの感想を見ると様々なグッズだけでなく相当なレアグッズの展示もされているとのことで、長年エヴァグッズをコレクションしている身としては楽しみ半分・怖いもの見たさ半分という複雑な?心境でした。
結果的にじっくり見て回るには一日ではとても足りないぐらいの物量に圧倒されましたが、エヴァファンとしては大満足でした。
【エヴァンゲリオン大博覧会】とは
【EVANGELION CROSSING EXPO ―エヴァンゲリオン大博覧会―】(エヴァ博)とは、2022年7月15日~8月26日に東京都渋谷区にある渋谷ヒカリエ9階にあるヒカリエホールにて開催された展覧会で、1995年~2022年までに登場した様々なエヴァンゲリオン関連商品を4000点以上も展示するという大規模なイベントでした。
膨大な関連商品は「キミとエヴァのモノとコト」をテーマに7つのカテゴリー(フィギュア・ファッション・トイ・ラフスタイル・企業コラボ・イベント・キャラコラボ)に分けて展示され、新旧さまざまなエヴァグッズを見るために多くのファンが詰めかけておりました。
会場ではパンフレットのほか会場限定グッズも発売。ここでしか買えないグッズもたくさんあり、物販スペースも大変にぎわっておりました。さらに会場である渋谷ヒカリエの6階や7階のレストランスペースでは、コラボメニューも多く発売されておりました。
なお、エヴァ博は東京会場での会期終了後、大阪での開催も決定しております。
【#エヴァ博 東京会場 終了🙌】
ご来場下さった皆様、ありがとうございました🙇7/15(金)~8/26(金)
東京会場(渋谷ヒカリエ)会期終了です。次は大阪でお会いしましょう!
🗓️会期:12/27(火)~1/16(月)
📍会場:阪神梅田本店 8階 催事場https://t.co/xFoqtjs7vI pic.twitter.com/Y2gvZuoEhG— エヴァ博【公式】8月26日まで!!@東京・渋谷ヒカリエ (@eva_x_expo) August 26, 2022
会場の様子
自分が行ったのは会期終了前日となる8月25日で、のちの予定もあったことから11時前後に会場に到着しました。最初、どこから上階に行くのかわからなくてウロウロしてしまったのですが、エスカレーターや通路にはいろいろなところでエヴァ博の広告が出ておりました。
会場入り口に着くと特に待たされることもなく、入口でチケットチェックと検温をして入場できました。
入口に入ってすぐに描き下ろしのメインビジュアルが描かれた大きなパネルがあり、撮影スポットみたいになってました。
その隣にはエヴァのTVアニメシリーズや新劇場版などのVHS・LD・DVD・BD・CDなどが並んでおります。状態がいいのはもちろんですが、こうした展示品だとあまり見ない未開封品があったりしてちょっとびっくりしました。
さらに奥に進むとクリアファイルを壁一面に展示しているコーナーになっており、市販品からイベント限定品、コラボ品まで様々なクリアファイルが並んでいてかなりのインパクトでした。思わず自分が持っているものが無いか探してしまいます。
となりは撮影不可のプロジェクションマッピングとなっており、さらに奥に進むとメインであるグッズの展示スペースに。
最初はフィギュアとプライズグッズが並べられたコーナーですが、巨大なエヴァ初号機フィギュアやプライズのUFOキャッチャーの筐体がそのまま展示してあってビックリしました。
ここからさらに奥に進むと開けたスペースになっており、ここに多くのエヴァグッズが整然と並べられていて思わず声が漏れるほど圧倒されてしまいます。
ここまで来ると来場者がかなりいることがわかり、年齢層もパッと見で小学生未満の小さい子供を連れた家族連れから、10代から20代の若い層、さらに40代から60代くらいまでと実に幅広い年齢のファンが詰めかけておりました。エヴァのイベント関連ではだいたい30代から40代で男:女比が7:3くらいというイメージを多く持っていたのですが、そういった年齢層には分けられないくらいの幅広い年代の方が来られているのを見たのは初めてです。
コンテンツとしてのエヴァは27年目となりますが、新劇場版があり、しかも長期のシリーズとなったことから昔からのファンはそのままで、さらに若いファン層の取り込みにも成功しているということを実感しました。
また、夏休み期間中とはいえ、会期末で平日の午前という時間帯にもかかわらずこれだけ多くの来場者がいるのも意外でした。Twitterなどを見ると何度も足を運んでいるファンもいたようですが、それだけ魅力のある展示が多いのだなと感じます。
気になった展示
展示されているグッズはとにかく膨大なので、とても一つ一つをここに掲載することはできないくらいですから、目に留まったいくつかを紹介します。
三鷹ポスターと箱根町コラボ
「イベント」コーナーには三鷹&箱根とのコラボで登場した、超有名なレイとアスカの三鷹市役所ポスターはもちろん、Cool Japanポスターや箱根町で行われた『:破』の第壱中学校のプレートなども展示。見るといつもテンション上がります。
UCC エヴァ缶
こちらはUCCのエヴァ缶。当時としては珍しい企業コラボとして1997年から登場しているものですが、そのインパクトと新劇場版シリーズでもたびたび登場していることから幅広い年齢のファンが足を止めておりました。自分が見ているときも、足を止めるファンがとても多かったのが印象的です。
フィギュア付きや富士急ハイランド限定品など含めて全種あったと思いますが、キャンペーンの抱き枕やちょっと前にブログで紹介した超レアなキャンペーンTシャツもありビックリです。
https://evacollector.com/matome-ucc-eva/
富士急ハイランドのエントリープラグ
富士急ハイランドに2010年に登場した【EVANGELION:WORLD−実物大初号機建造計画−】内にあったエントリープラグも会場には展示されておりました。
事前申し込みをして実際に搭乗できたエントリープラグで、記念撮影するサービスがとても人気でした。当時、私も写真を撮ってもらいましたが懐かしいです。
圧倒的物量だったRADIO EVA
アパレルを展開しているRADIO EVAの製品もかなりの数がありました。中でもこちらのTシャツ群は広いスペースを活かした面白い展示方法でとくに目を惹きました。
他にも着物や小物など、これまで発売された様々なRADIO EVA製品が展示されておりましたが、見たことないものがたくさんあってそちらも楽しめました。
こちらはフィギュアが飛び出すTシャツ。保管がとくに難しいものですが状態はどうでしょう?
スーパーカー・オロチ
2014年11月のセブン-イレブンとのコラボで登場した1600万円もするスーパーカー『エヴァンゲリオン オロチ』。実車を見れる貴重な機会でしたので、今回自分のメインの一つでした。
カラーリングは唯一無二とも呼べる独特なもの。もし、街中で走っていたら衆目を集めること間違いなしでしょう。
オロチは金額もさることながら、購入希望者が600件近くあったことも驚きです。ところでどうやって搬入しているのか。そっちも気になります。
キミとエヴァの部屋
「キミとエヴァの部屋」と題するスペースにはエヴァグッズを実際に展示した部屋が2パターンありました。特に記載はありませんでしたが女性ver.と男性ver.といったところでしょうか。どちらも年代・価格の縛りなく、幅広いグッズが綺麗に展示してあります。
自分はグッズの整理というか展示というのが苦手なので、様々な種類のグッズを見栄え良く並べているこちらのスペースはとても参考になりました。棚などを見ると細かい小物もいろいろあるので、展示物としてももちろん楽しめました。
教科書に載ったエヴァ
会場中央にある黒いケースに入った展示物は「キュレーションランウェイ」と呼ばれる、注目度の高いグッズが展示されておりました。
気になるものはもちろんたくさんありましたが、なかでも学校の教科書に載ったエヴァは一部ファンの間でも話題になってましたね。個人的にはエヴァが「歴史」に分類されていることに衝撃を受けましたが…
懸垂幕バナーバッグ
こちらは2009年6月公開の『破』や2015年8月に発売されたBlu-ray BOXの宣伝広告として、渋谷109MEN’S館の壁面の飾られた巨大な懸垂幕を使ったバナーバッグ。こうした素材を使ったグッズは多くのグッズが発売されたエヴァでも滅多にないので珍しいです。
もとが屋外で使われる素材だけあって、非常に頑丈な造りになっております。懸垂幕のどの部分が商品に使われるのか、届くまでわからないというのがドキドキでした。当時、購入した記事も2015年に紹介しているので興味ある方はご参照ください。
https://evacollector.com/eva-no754-755-ha-evabluraybox-suspended-curtain/
その他レアグッズたち
会場には普段お目にかかれないようなレアものもたくさんありました。
こちらはエヴァンゲリオンスナック。80年代に流行ったオマケのチープさをあえて再現したというコンセプトでしたが、その作り込みとは反比例して現在はかなり高額になっております。シークレットの素体くんが2個もあるのがうらやましい(ひとつ欲しい)。
こちらはメディコムトイのイベント限定アスカ ジャージver。瞬殺されてしまい、現在の取引金額はプレミアがついて10万円を超えております。あと一歩で買えたものだったので、見るたびに悔しがっております。
こちらはビックリマンとのコラボ「エヴァックリマン」のシール類。おまけフィギュアや抽プレだったシール・ポスターも含めて完全コンプが展示されてました。抽プレは数も少なく、実物を見れる貴重な機会でした。
こちらも楽しみにしていたカードダス類。カードダス類はオフィシャルファイルやパチンコのものもありましたが、本家CDMはBOXもありました。第参集はレアですが、第四集がないのは意外です。
こちらはゲーム特典やプロモカード。貴重ではありますが、当時あれだけ注目されていた抽プレカードは無し。完全コンプだったビックリマンとの展示量の違いを感じてしまい少々期待はずれでした。次回の展示では期待したいです。
会場限定グッズについて
エヴァ博ではイベント限定グッズとして、描き下ろしのメインビジュアルイラストを使用した缶バッジやTシャツ、キーホルダーなどを特設のエヴァストアで販売。撮影禁止だったので写真はありませんが、平日昼間で会期末という時期にも関わらずかなりの人がおりました。
公式パンフレットはもちろん購入しましたが、それ以外ですと新旧イラストが楽しめるラミカを狙ってました。A・Bでそれぞれ全20種あるとは知らなかったのですが、無事にBOXを確保できてよかったです。
ほかにはメインビジュアルを使ったタペストリーを購入。また、キーホルダーやクリアファイルなどいくつかも購入しましたが、限定グッズのなかにはさすがに品切れのものもあって買えないものもありました。限定ショッパーも無かったですし、もうちょっと早くくれば良かったと少し後悔。
それにしても、コレクターとしてはやはりイベント限定グッズに目が行きますが、印象的だったのは描き下ろしだけでなく新旧さまざまなイラストがグッズになっているということ。とくに1990年代のイラスト群がタペストリーやカードになって改めてグッズとして販売されていることは、昔からのファンには懐かしく新しいファンにとっては見たことないものがグッズになるということで、25年以上の歴史を持つコンテンツの強さを感じられてちょっと感動しました。
世代を超えて同じコンテンツを楽しめる環境があるということが、ファンにとってこれほど嬉しいことなのかということを改めて感じました。
「エヴァ愛」を感じる
展示スペースと物販スペースの間にはメッセージボードが設置されており、そこにはファンの「エヴァ愛」が所狭しと貼り付けてありました。エヴァ博では膨大なグッズを見たばかりですが、こちらではファンの膨大な「エヴァ愛」を見ることができました。
下の写真のボードは年表になっており、右から左に向かって時系列でエヴァに関する出来事が書かれているのですが、付箋メッセージによってほとんど見えません。
こちらはフリースペースですが、すでにめいいっぱい貼ってあってモザイクタイルのようです。私も一応メッセージ残しましたが、貼る場所を探すのに苦労しました。
なお、この中には緒方恵美さんなど関係者のメッセージもあるようですが、あまりに数が多すぎてどこにあるか見つけられませんでした。でも、いろいろなファンのメッセージを見れる機会も滅多にありませんから、とても貴重でした。ぜひ大阪会場でもやってもらいたいですね。
感想
本当は初日に行く予定だったエヴァ博ですが仕事の都合で最終日直前に行くことになってしまい、いくつかのグッズや特典が無くなってしまっていたのは残念でしたが、それでも作品のファンとして、またエヴァグッズのコレクターとして行けて良かったと心底思えるイベントでした。
あとの予定もあるし実は当日はケガをしていてなかなかキツかったのですが、そんなことを忘れてしまうほど会場にいる間は没頭して写真も撮りまくってしまい楽しい時間を過ごせました。
展示されているものもバリエーションに富んでおり、フィギュアやカードなど定番グッズから、日本刀やゴルフバッグ、パチンコ台やバイク・スーパーカーのオロチのほか、エントリープラグなど、まさにエヴァグッズの歴史の集大成といった展示物の数々に圧倒されます。これを選定するのは大変だったと思いますが、本当によくまとめたなと感心しました。
そして、展示されているグッズに関しては、個人的に「広く浅く」という印象でした。行く前はどんなレアグッズを展示しているのかと想像していたのですが、実際には激レアグッズも確かにありましたがそれらを集めて展示することを目的にしているのではなく、エヴァンゲリオンという作品が生まれてから27年という時間の経過と、その間に生み出された様々なグッズの歴史と背景を紹介していくといった傾向が強かったと思います。『シン・エヴァ』公開で物語の完結を迎えたエヴァに、今度はグッズ関連の集大成となるイベントをやってみた、そんな印象です。
ある意味、エヴァ博が『シン・エヴァ』公開年である2021年に開催されていなくてよかったです。でないと、そっち方面でも「エヴァロス」がやばかったんじゃないかなどと思ってしまいます。そのくらいエヴァ博はこれまでの振り返り・総まとめという印象を受けました。
でも、コンテンツの終わりを感じさせるようなものではなく、これからもまだまだエヴァンゲリオンを続けていくぞという意気込みも感じました。実際、商業的にもエヴァのコンテンツ力はまだまだあるでしょうし、RADIO EVAなどは作品本編の展開とはすでに別の道を歩んでおりますから、これからも新しいエヴァグッズは出続けると思います。
今までの総まとめとこれからの新しい可能性の両方を感じた、それが自分が今回の【エヴァ博】で持った感想でした。楽しいイベントをありがとうございました。この後は大阪でのイベントが予定されておりますが、それだけでなくぜひとも全国で展開してもらいたいです。そしてまた10年後、20年後と末永く続けてもらえたらと思います。