グッズの売り上げの一部をアニメ関連しようの保全活動へ寄付するチャリティーイベント【エヴァンゲリオン感謝祭 in 有楽町マルイ】に行ってきました。当初、仕事の都合がつかなさそうだったのですが、出張の合間で最終日の限られた時間だけなら何とか抜け出せそうだったため当日になって急遽行くことができました。
お蔵出しエヴァグッズはすでに最終日だったのでコレといったものは無かったのですが意外な収穫があり、またお目当ての一つだったセル画の撮影体験も無事にできて終わってみれば非常に満足のいくイベント体験となりました。以下にレポートしたいと思います。
【エヴァンゲリオン感謝祭 in 有楽町マルイ】概要
【エヴァンゲリオン感謝祭 in 有楽町マルイ】のイベント概要は以下の通りです。
- 開催期間:2024年9月27日~10月20日
- 会場:東京都千代田区有楽町2丁目7-1 有楽町マルイ7階
- 入場は無料
- 会場ではチャリティ販売となるお蔵出しエヴァグッズや新世紀エヴァンゲリオンの劇中で使われたセル画の展示のほか、NPO法⼈アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)の活動紹介(10月5日のみ)とセル画の撮影体験会(10月12・13・20日の各日4回)など。
同時期に東京・六本木で開催中の【―EVANGELION CROSSING EXPO― エヴァンゲリオン大博覧会】の使用済みチケットコードを提出の上で、エヴァ感謝祭でグッズを購入するとオリジナルステッカーのプレゼントもありました。
イベント会場の様子
私が参加したのはイベント最終日となる10月20日。それも到着は午後だったのでまさにイベントの終わり間際。それほど規模の大きくない会場の中で人はまばらでした(その後、16時ごろにはチャリティーグッズ売り場などはいっぱいの人だかりになってはいましたが)。
入り口のバリケード替わりにはイベント概要やエポスカードの紹介、【エヴァンゲリオン大博覧会】のポスター掲示などがありました。
こちらはチャリティーとなっているお蔵出しエヴァグッズの販売コーナー。縦長の会場スペースの大部分はこのお蔵出しチャリティーグッズでした。
グッズのコーナーはフィギュアとTシャツなどのアパレル、プライズ品やゲームその他イベント会場で配布されたノベルティグッズなど多種多様な品揃え。悪く言えばごった煮状態で、販売時期も90年代の古いものから新劇場版以降の新しいものまで本当に「お蔵出し」という印象でした。
Tシャツはかなりの種類があり、あまり詳しくないこともあって全然手が出せませんでした(;’∀’)
グッズコーナーの奥にはアニメで実際に使用されたセル画の展示があります。細かい解説などは無く、第何話で使われたか程度のものです。この辺はセル画の展示だけでなく誰が原画だったか、展示の選定基準などもあってくれたほうが見ごたえがあって良かったかも。
いざ、セル画の撮影体験会へ
個人的にこのイベントでのメインだと思っていたセル画の撮影体験の様子。
体験会のコーナーは会場の角のほうにあり、狭いスペースにイスが5脚並んでいて少し窮屈な印象でした。ただ、イスに座ったのは最初の説明時だけでしたので問題はありませんでした。
今回のセル画の撮影体験会は各回5人までと決まっていて、動画時間2秒の撮影を約1時間かけて行っていくことになります。全員がセル画の撮影台へのセッティング、セル表面のほこり取り、撮影のシャッターボタン押しの3つ(セッティングとシャッターボタン押しは同じ人間)を持ちまわりで行いました。
体験会がスタートすると、まず使用されるセルは実際のアニメで使用された貴重なセルであること、キズや破損の危険がないようにゴム手袋をし、腕時計などの装飾品は外すなどの注意事項がATACの係員2名からありました。同時にアニメ撮影についての解説や実際の機材・撮影環境などの説明があってとてもわかりやすかったです。基本的に撮影は自由、質問なども都度受け付けるというスタイルだったため、わからないことを聞くことができて良かったです。
撮影の解説時に見せてもらったタイムシート。本物にはセル画の撮影順番などが書かれているわけですが、素人にはどうやってみるのかさっぱりです(;’∀’)
つぎに今回の体験会用に作られた非常に簡易的なタイムシート。素人がみてもセル画の撮影順番や何回撮影するのかなどがわかります。実際にはこちらを見ながら作業するわけではなく、ATACの係員の方がセットするセル画や撮影回数を教えてくれました。
こちらが今回の撮影機材の全て。左に撮影で使用するセル画の束。真ん中がセル画の撮影に使うタブレット、一番右奥にあるのが簡易的な撮影台です。
順番が回ってきて、実際にセル画を撮影台にセットします。こちらが今回用意されたセル画で、アスカがアニメ第八話で初登場したときにシンジにエヴァ弐号機をみせるときのシーンです。体験会に来たかったのは、アスカが使われるというのも大きかった気がしますね。
指定されたセル画を撮影台にセットします。セル自体はグッズでも持っているので初めてではありませんでしたが、撮影となるとめちゃくちゃ緊張してしまいました。
上のピンに止めてズレないようにセル画を固定。このあと表面のゴミをとって係の人が重しを置いてくれます。
ちなみにブログで紹介したことあるセル画としては昔のプライズで貰えた手塗りセルなんかがありますので、良かったらついでに見てください。
さて、セル画をセットしたら隣にあるタブレット端末のシャッターボタンを押します。この時タイムシートのコマ数に応じてシャッターボタンを2回ないし3回押すことになります。これも教えてもらえるので簡単でした。
ちなみに私は知らなかったのですが、タイムシートでこのセルを何回撮影するのかは原画の方が決めるそうです。なので、原画マンはただ絵が描けるというだけでは務まらず、完成した時の動きを理解したうえで描かなければならないという話しが特に印象的でした。
あとはこの繰り返しで、セル画を一枚ずつ入れ替えていきます。後半では口パクもあってセルを2枚重ねにし、上のセルだけを交換する・同じセルを再度撮影していき、2秒のアニメーションを撮影していきました。
そして撮影が終了。ここまでで約50分程度かかりました。完成した動画は実際に見せていただけて、体験会参加者はダウンロードさせてもらえました。
ちなみにこちらはセル画のカット袋。いまはトリガーの監督をされている今石さんのお名前がありましたね(この当時はガイナックスで動画)。
以上でセル画の撮影体験会は終了。ずっと立って作業したりしていたのですが、初めてする撮影体験はドキドキしてて疲れるヒマもなかったくらい面白かったです。たった2秒ですがアニメの撮影にこれほど時間と手間がかかっているということと、自分が撮影したものが動いているのを見せて貰えたのは感動的でした。
アニメというとどうしても綺麗な画に目がいってしまいますが、実際に我々が目にすることになるのは撮影が終わったあとのものですので、この工程がいかに大事なものか教えてもらうことができるとても有意義なイベントだったと感じました。
体験会が終わったあとは募金箱に少ないですが入れてきました。ATACの賛助会員にもなっているので普段から寄付は行っておりますが、こうしたイベントでATACの「アニメと特撮の文化を後世に遺す」という理念を体現しているのだなと改めて感じ、寄付の意義を再確認することができたのも感謝しております。
まとめ
以上、【エヴァンゲリオン感謝祭】とセル画撮影体験会のレポートになります。
イベントを主催したATACの活動は定期的に配信される活動報告で目にしておりましたが、実際にこうしたイベントに出向いてみたのは初めてでした。正直、忙しい合間に行く価値あるかなと直前まで疑問でしたが、貴重な展示物だけでなく解説や体験会を経て今は行ってよかったと思っております。こうした活動が少しでも広がって続いていってくれたらと改めて感じました。
また、撮影体験会で使用されたセル画は実際にアニメで使用された貴重なものでしたが、それと一緒に記念撮影もさせてもらえたのはイイ思い出になりました。
最後に今回のイベントでの戦利品の紹介。
なお、お蔵出し販売コーナーに少しだけ残ってたバラカード漁ったら、雑誌特典だったシゲルのカードがたくさん出てきてワロタw なんで4枚もあったんだろうか。とりあえず確保しておきました~
ちなみにこのシゲルカードは以下の記事で紹介してます。それにしても最近ネットで「青葉シゲルのA・Tフィールドは強力だったのでレイがたくさん襲ってきた」とか言われてるのには笑いましたw