エヴァグッズ No.1669 マンガ版『新世紀エヴァンゲリオン』 第3巻

貞本版エヴァと呼ばれるマンガ版『新世紀エヴァンゲリオン』のコミックス第3巻。カラーページや巻末、アニメ版との違いなどを紹介しております。

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グッズ概要

1996年11月に発行された、貞本義行先生によるマンガ版『新世紀エヴァンゲリオン』の第3巻。

この巻では、これまでほとんど交流がなかったシンジとレイの関係が作られていきます。また、アニメにはなかったシンジの小学生時代の回想が少しだけ登場しており、第三新東京市に来る前の家庭環境の一端が知れます。

前回の第2巻については、以下の記事を参考にしてください。

エヴァグッズ No.1262 マンガ版『新世紀エヴァンゲリオン』 第1巻
貞本義行先生によるマンガ版『新世紀エヴァンゲリオン』のコミックス第1巻。カラーページや巻末の資料、アニメとの違いなどを紹介しております。

また、マンガ版の連載完結時の簡単なまとめは、以下の記事を参考にしてください。

マンガ版『新世紀エヴァンゲリオン』の最終回を記念して、簡単にマンガ版エヴァをまとめてみました
庵野秀明監督から「早くおわらせて下さい。がんばってね。」と言われていた、貞本義行版『新世紀エヴァンゲリオン』が2013年6月のヤングエースにて遂に完結。

貞本義行(著)新世紀エヴァンゲリオン 第3巻

表紙

表紙はこの巻の主役である綾波レイとエヴァ零号機。放送当時から一番人気だった彼女ですが、表紙にはこれが初登場です。

引用:貞本義行(著)『新世紀エヴァンゲリオン』第3巻 表紙 1996年11月 角川書店発行

引用:貞本義行(著)『新世紀エヴァンゲリオン』第3巻 表紙 1996年11月 角川書店発行より

初版帯には、1997年3月映画化決定とあります。第3巻の発売時期が、ちょうど『シト新生』の限定テレカつき前売り券が発売された時期でした。

エヴァ劇場版 1997年3月公開告知のおび

引用:貞本義行(著)『新世紀エヴァンゲリオン』第3巻 表紙 1996年11月 角川書店発行より

収録話数

第13話~第19話までを収録。アニメの第05話「レイ、心のむこうに」と、第06話「決戦、第3新東京市」に当たるストーリーが描かれております。

  • 第13話 白い傷跡
  • 第14話 歪んだ部屋
  • 第15話 紅い瞳の信じるものは
  • 第16話 棄てられた記憶
  • 第17話 決戦前夜
  • 第18話 血戦!
  • 第19話 闇の中の月

カラーページ

中表紙は小学生時代のシンジ。

小学生時代の碇シンジ

引用:3ページより

こちらは学校でのレイとシンジのイラスト。『シト新生』の前売り券つきVHSのパッケージにも登場したイラストです。

引用:4-5ページより

巻末には綾波レイ役の声優・林原めぐみさんの写真付きインタビュー記事。綾波レイは感情が無いのではなく知らないのです、と庵野監督に言われたそうです。演技の要求は棒読みということですが、「感情がない」と「知らない」の差は大きいというのは、まったくその通りですね。

1996年11月マンガ版エヴァの林原めぐみさんのインタビュー

引用:170ページより

第3巻の終盤に「こんな時、どんな顔したらいいのかわからない」というセリフがありますが、確かに感情がないのではなく知らないからこそこういった言い方になったんでしょうね。

こちらは巻末の初版表記。まだ鳥(途中で消える)のイラストが入っております

引用:173ページより

アニメ版との違い

ここではアニメ版との主な違いを紹介します。

トウジを殴らない

アニメ版ではトウジとの和解時に彼を殴るシンジですが、マンガ版ではトウジに【貸し】を作っていたほうが面白いという理由で殴りません。

引用:12ページより

のちにその貸しは非常にしょうもない理由で帳消しとなり、トウジをがっかりさせることになります。また、このシーンはアニメではミサトとの一連のシーンの前ですが、マンガ版では逆になっています。

シンジを殴らない

エヴァに乗るのが怖いというシンジに対し、“お父さんの仕事が信じられないの?”と問うレイ。当たり前だと答えるシンジに対してレイは、アニメ版では彼の頬をひっぱたきます。しかし、マンガ版では無言で見つめるのみです。

憐れむようなさげすむような表情のレイ

引用:62ページより

レイの表情は蔑んでいるのか、憐れんでいるのか、なんとも判断できないような表情をしております。

シンジの過去

ラミエルからの攻撃後、生死の境をさまようシンジ。アニメでは治療後に目を覚ましておりますが、マンガ版では昏睡状態のとき、小学生時代の記憶を思い出しているシーンがあります。

引用:98ページより

第三新東京市に来る前は伯父夫婦に預けられていたシンジ。捨ててあった自転車を持ち帰ったところ、警察から盗難を疑われてしまいます。

叔父夫婦には信じてもらえず、しかも、そんな時ですら父親のゲンドウは迎えには来ません。死んだ母親だったら迎えに来たのだろうかと、愛情に飢えているような描写があります。

“母さん”とうわ言のようにつぶやきながら目を覚ますと、そこにはレイの姿が。まるでレイのことを母さんと言ったように見えますが、レイの正体を知っていると当たらずとも遠からずでしたね。

感想

アニメと同様、シンジとレイの関係が本格的に始まる第3巻。レイとのコミュニケーションが描かれ、のちのシンジとレイの関係の第一歩が描かれている重要な巻となっております。

大筋はアニメ版と同じですが、アニメよりもレイが人間らしく描かれているような気がします。レイの表情とか、シンジとのやり取りの微妙なところでそう感じるのかなと思います。

使徒との戦いを通じて関係が深まっていくシンジとレイですが、とくにヤシマ作戦は読み応えがありますね。日本全土を巻き込んで闘うスケールの大きさと、シンジとレイの関係が変化していく様がドラマティックに描かれていて、今読んでも面白いです。

最後はエヴァの名シーンの一つ“笑えばいいと思うよ”もあります。

笑えばいいと思うよ。マンガ版

引用:164ページより

TVシリーズ・旧劇場版・新劇場版と様々なシーンがあるレイの笑顔ですが、マンガ版もまたそれらとは違った良さがあります。

なお、マンガ版ではシンジの台詞が“ふつうは嬉しかったら笑うんだよ”になっています。アニメでは「~思うよ」とちょっと遠慮がちでしたが、マンガ版はハッキリと断定的に言っています。マンガ版のシンジはわりとストレートにものを言ったりするので、こうした点もアニメとの性格が出ていますね。

3巻はレイとの絆の話しでしたが、次の4巻からはいよいよアスカが登場。レイとの関係の変化も見どころです。