日本アニメ(ーター)見本市に登場した謎のエヴァ”無号機”が、全編フルCGで暴れまくる第12話を紹介します。
オリジナルのエヴァ・無号機
2015年2月6日、日本アニメ(ーター)見本市で第12話「evangelion:Another Impact(Confidential)」が公開されました。『Another No. = 無号機』と呼ばれる新型エヴァンゲリオンが登場する、エヴァのアナザーストーリーです。
<あらすじ>
別の場所、別の時、
決戦兵器の起動実験が行われていた。
秘密裏に開発と実験が進められていた「Another No.=無号機」は、
ヒトの制御を受け付けず、突如暴走を始める──。
『Another No. = 無号機』は、何のために作られたのか?「別」の世界で起動したエヴァの、暴走と咆哮の物語……。
引用:第12話「evangelion:Another Impact(Confidential)」とは より
物語は地下格納庫にある無号機の起動実験のシーンからスタート。
”プラグ位置確認”というアナウンスがあるのでエントリープラグがあるのでしょうが、人が乗っているのかダミーなのかはわかりません(最後のシーンを見ると乗ってなさそう)。
なお、バックでかかる音楽は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の序盤、仮設5号機と第三使徒との戦闘でかかっていた「2EM01_B01″At The Very Beginning”」でした。
当初実験はそれほど問題なく進んでいると思われましたが、無号機は起動と同時に暴走。
まるでエヴァ3号機のようです。
完全に制御を失った無号機は、なぜか開き始めたハッチによって地上に射出されます。
無号機が地上に出ると、そこは荒廃したビル群が立ち並ぶ廃墟の街でした。
敵どころか人の気配がまったくしませんが、ひょっとしたら今回の起動実験用に用意された廃墟なのかもしれません。
地上に出た無号機は頭を抱えてフラフラしていますが、そこへやってきたのは国連軍の航空兵器・VTOL攻撃機。一斉に無号機を攻撃しだします。が、まったく通用せず、逆に無号機の反撃により一瞬で全滅してしまいます。これぞ様式美。
そこへ、どこからか聞こえる”ここにいるよ”というセリフ。その言葉を聞いた途端、声の主のところへ走り出す無号機。人間に近いフォルムなので、走ると躍動感がハンパないです。
ビルを突き破りながら、声のしたところへ一直線に突き進んでいきます。そして、おそらくは声の主であろう赤い瞳の人間をその手の中に収める無号機。
性別は不明ですが、おそらくは女性でしょうか。咆哮をあげる無号機と、廃墟の街の遠景で動画は終了します。
ここで初めて街の全景がわかりますが、これを見る限り大地があまり残っておらず周りは赤い海ばかりのようで、人類はほとんどいないように見えますね。
以上、動画の紹介でした。
感想としては、全編フルCGなのですが無号機の疾走シーンは重量感もあり、また、無号機を含め全体のディテールが凝っているので映像の密度がスゴイと感じました。
自分のお気に入りのシーンは、まるで怪獣と対峙するかのような国連軍のシーン。
ここのシーンは同時に、エヴァ無号機の腕や腰回りのディテールの細かさが良くわかるので気に入っています。
『Another No. = 無号機』のデザイン
今回登場した『無号機』ですが、設定画の一部が公式サイトで公開されております。
全身についてですが、“アニメ版より動きやすさを考慮して甲冑の隙間を少し増やしました。”とコメントがあるように、劇中の無号機は隙間が多くあります。
格納庫のシーンでは、この隙間がブルーのラインになって光っていてすごくカッコイイです。
また、全身にカトキデザインのMSのような、細かいマーキングがあります。
もしプラモデル化したら、デカール貼りが大変そうです。
頭部に関しては最も特徴的で、旧劇場版に登場したエヴァ量産機のように目がありません。
設定画にも目は無く、“盲目のエヴァ”などと呼ばれているようです。
この部分は目の代わりにセンサーになっているそうです。さらに両脇にある耳のようにとがっているものは、音を拾うためのセンサーとのこと。
中々特徴的な無号機ですが、それにしても口が「への字」になっているためか、やたら悪人面に見えますね。
その他、公式HPでは3Dモデリングや絵コンテなどを見ることができますので、無号機の細かい部分を見たい方は必見です。
あと気になった点といえば、司令官っぽい人の声が山寺宏一氏だったのですが、オペレーターの人が(たぶん)林原めぐみさんだったのが驚きでした。個人的に林原さんのこういった演技を久々に聞いた気がします。
なお、公式が作品解説する動画が、2015年2月9日のニコニコ生放送番組にて放送予定となっております。
ゲストは以下の方々。
- 荒牧 伸志 氏(監督)
- 松本 勝 氏(CGディレクター)
- 石井 朋彦 氏(プロデューサー)
どのような話しが飛び出るのか、期待して待ちたいです。
追記:VR版の上映
2018年7月2日より「evangelion:Another Impact(Confidential)」のVR版「evangelion:Another Impact (VR)」が、新宿にある映画館バルト9で上映されることになりました。
これは東映・VAIO・クラフターの3社による共同事業「VRCC(VR Cinema Consortium)」が行うもので、日本初の映画館でのVR作品上映となるとのこと。
鑑賞時には、中国メーカーPicoのスタンドアローン型ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着。映像はHMDによる没入感で、音響は映画館のサラウンドで楽しむというスタイルのようです。
「evangelion:Another Impact(VR)」のほか、『おそ松さん』や『夏をやりなおす』の3本が同時上映されます。チケット販売は 映画の予約サイトKINEZOで購入可能です。期間限定ですので、興味のある方はお早めに。
追記:無号機がパチンコに登場
2021年12月に登場予定のパチンコ・エヴァの最新機種『新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~』に無号機が登場することが決定。日本アニメ(ーター)見本市以外で無号機が登場するのは、おそらくこれが初めてではないでしょうか。
グッズ展開もほぼなかった(Tシャツくらい)無号機ですので、これを機に様々なグッズで登場してもらいたいものです。
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