(引用:「JTB 時刻表」2016年1月号 JTBパブリッシング発行)
創刊90周年の伝統ある時刻表
1925年に創刊され今年90周年を迎えた「JTB時刻表」ですが、2016年1月号には「500 TYPE EVA」・通称エヴァ新幹線についての特集があるということで、今回初めて購入してみました。
表紙には大きく「500 TYPE EVA」の文字があります。
ただ今回の特集は特にエヴァに絞ったわけではなく、アニメとコラボした様々なラッピング電車やアニメ劇中に登場した鉄道を紹介する形になっております。
ちなみに表紙は『スラムダンク』に登場したことで今でも国内外からファンが訪れているという、江ノ島電鉄・鎌倉高校前駅そばの踏切。
最近ですと『TARITARI』にも登場しており、アニメでも人気のスポットになっているようです。
「500 TYPE EVA」の特集
表紙にも登場している「500 TYPE EVA」については、「500 TYPE EVA」の外観や内装、博多駅にあるエヴァストアなどが紹介されております。
(引用:同書 2ページ)
こちらはパイロット気分が味わえる1号車の展示・体験ルームの紹介。
ジオラマの写真もあります。
(引用:同上)
内装について。
座席の紫色はエヴァ仕様ではなくオリジナルのままであることを初めて知りました。
(引用:同上)
また、山陽新幹線の時刻表ページにも「500 TYPE EVA」の文字が確認できます。
(引用:同書 36ページ)
「500 TYPE EVA」について書かれているのは1ページほど。
全体の文字数は少なめですが、ポイントを押さえた書き方になっていますので、「500 TYPE EVA」の情報としては十分だと思います。
ラッピング電車について
他の特集では、アニメと鉄道会社がコラボして実際に運行されているラッピング電車が【Cool Japanな列車たち】として紹介されております。
(引用:同書 3ページ)
『忍者ハットリくん』や『ゲゲゲの鬼太郎』など昔の名作の他、『けいおん!』や『響け!ユーフォニアム』などのような最近の作品のラッピング電車も紹介されております。
(引用:同上)
運行期間も書いてあるのですが、どのラッピング電車も1~3年ほどと割と長期間運行されていたようで意外でした。
それにしても京アニ作品が多い印象です。
アニメに登場した鉄道特集
特集の最後は、アニメに登場した鉄道のシーンを特集したもの。
中にはアニメに登場した架空の駅名が、モデルとなった駅に実際に登場していたりと、フィクションと現実が逆転しているものもあるのがわかって面白い記事でした。
特集で紹介されているアニメをいくつかピックアップします。
まずは、秩父を舞台にした『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』と『心が叫びたがってるんだ。』の二作。
(引用:同書 4ページ)
アニメ劇中で度々登場する西武・秩父鉄道について紹介されています。
続いてラッピング電車が運行中の『ガールズ&パンツァー』。鹿島臨海鉄道の沿線がアニメの劇中に登場しております。
(引用:同上)
お次は新海誠監督の作品である 『雲のむこう、約束の場所』と『秒速5センチメートル』。
特に『秒速5センチメートル』では、電車が登場する部分は印象的なシーンばかりでしたね。
(引用:同書 5ページ)
他にも『サマーウォーズ』・『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』・『あの夏で待ってる』・『中二病でも恋がしたい!』など、有名どころの作品が電車とともに紹介されており、中々読み応えがありました。
付録のカレンダー
今号には2016年のカレンダーが付録になっています。
ここもアニメ特集となっており、アニメに登場した沿線や電車のシーンと、簡単な作品の解説が入ったカレンダーになっております。
アニメと鉄道の関連を知りたい人向け
「500 TYPE EVA」についての記載ですが、個人的に期待していたようなガッツリとした紹介記事ではないので、購入される場合にはその部分を考慮したほうが良いと思います。
ただ、アニメに登場する鉄道の紹介記事は、思っていたよりも楽しめました。
実際の写真と並べられると、今のアニメは細部まで拘って再現しているんですね。
これだけ再現されていれば、“聖地巡礼”で実際の駅に行った時にはテンションが上がりそうです。
今後もアニメで鉄道が登場する機会は増えそうですから、どんどんこうした特集をやっていって欲しいものです。
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