DVD登場初期に使われたエヴァとDVDプレイヤーの宣伝用ポスター。オリンピックのロゴが入っている珍しいものです。
グッズ概要
パナソニックのDVDプレイヤー「Dream」の宣伝にエヴァンゲリオンが登場したときのポスター。サイズはB2。
パナソニックの「Dream」は世界初の据え置き型DVDプレイヤーとして1996年に発売され、その初期モデルとして今回ポスターにも出ている『DVD-A100』・『DVD-A300』がリリースされました。この「Dream」の発売当時はエヴァ完結編が劇場で公開され(97年)、エヴァのブームが最高潮の時でしたから、新しいハードの牽引役としてエヴァが宣伝に使われたのではないでしょうか。
また、パナソニックはエヴァのDVD製作協力となっていることから、こうしたポスターが作られたのだと思います(エヴァの初期DVDシリーズは97年から発売)。
ポスターの製作時期は、おおよそですが一番左が1996年~1997年ごろ、真ん中の黒いのが1997~1998年初期、一番右のポスターはちょっとわからないのですが黒いものよりも少し後だったのではないでしょうか。
このポスターが製作された1997年前後と言えばまだまだDVDが珍しかった時代で(一般へのDVDプレイヤー普及は2000年発売のPlayStation 2以降でしょう)、アニメは特にVHSとLDが強かった時期でした。
そんな中でエヴァンゲリオンシリーズは、1997年のDVDを始めとして2000年にはBOX、2003年にはリニューアル版をリリースしていますので、DVDにはかなり力を入れていたように思います。
ちなみにこれ以外にも、ほぼ同時期に東芝のDVDプレイヤーの宣伝媒体にエヴァンゲリオンが登場したりもしていました。
イラスト・デザイン
ここからはポスター各種を紹介。
まずは一番「Dream」の宣伝をしているこちらのポスター。およそ3分の2をイラスト、残りの3分の1にDVDプレイヤーの製品写真が載っております。
イラスト部にはシンジ・レイ・ミサトがいますが、背景のエヴァ初号機はアップすぎてほとんど見えません。
キャッチコピーは“エヴァンゲリオンを観るなら、パナソニック・DVD・ドリーム。”
下部には「Dream」シリーズの初期製品となる『DVD-A100』・『DVD-A300』の製品写真があります。ちなみにこれ以降のポスターには「Dream」の製品写真はなぜか登場しません(ロゴのみ)。
右下にはエヴァの初期DVDのジャケットイラストがはいっております。
続いて黒いポスター。こちらのポスターではエヴァの初期DVDのジャケットイラストを使用しております。
鈴木俊二氏によるシンジ・レイ・アスカの3人のイラスト。それぞれDVDの1~3巻までのジャケットです。
左上にはPanasonic「Dream」のロゴ。
右側には1998年長野五輪のロゴマークがあります。エヴァとは関係ありませんが、パナソニックがオリンピックの公式パートナーだったことから入ったと思われます。
一番下にはDVDプレイヤー「Dream」の購入者のプレゼントされるというテレカの紹介がありました。もれなく、とあるので抽選では無かったようです。
最後は一番右のポスター、イラストは摩砂雪氏。「Dream」の宣伝部分がほとんど無く、パっと見は普通のエヴァポスターにしか見えません。
中心のレイ。儚げな表情が良いですね。
シンジとアスカは対象的な表情が印象的です。
左上には「Dream」のロゴ。これがDVDプレイヤーの宣伝であることを表す唯一の部分です。
ちなみにこちらのイラスト、レンタルDVD版の『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 シト新生』のジャケットにも使用されております。
今でもたまにツタヤなどに置いてありますので、機会があれば見てみてください。
感想
(おそらくは)時系列順に「Dream」のポスターを紹介してみましたが、DVDプレイヤーの宣伝ポスターなのに、だんだんとその部分が少なくなっているのが面白いです。またエヴァのポスターは数多くありますが、オリンピックロゴが入ったエヴァグッズはかなり貴重ではないでしょうか。
グッズ的には摩砂雪氏のイラストによるレイが気に入っております。表情もそうなのですが、髪の描き方が凄く好きです。
現在は映像メディアの主流はBlu-rayとなり、上級者にはUltra HD Blu-rayがあるという状況ですが、格安機が多い中、パナソニックは(この分野で人気だったOPPOが2018年に撤退してからも)ハイエンド向けの機器を発売しており、個人的には応援したいメーカーです。
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