エヴァ初号機が表紙を飾った『芸術新潮』2017年9月号を買ってきました

公開日:2017年08月31日│更新日:2017年08月31日│[本・雑誌]

批評家30名によるアニメベスト10アンケートで、見事1位をとったエヴァが表紙。

芸術新潮 2017年9月号表紙の新世紀エヴァンゲリオン
(引用:芸術新潮2017年9月号 表紙 新潮社発行)

芸術新潮 2017年9月号

新潮社から発行されている『芸術新潮 2017年 9月号』(AA)の表紙にエヴァが登場しているとのことで、さっそく買ってきました。

芸術新潮の表紙に登場した旧TVシリーズのエヴァ初号機
(引用:同上)

表紙に登場しているのは旧TVシリーズのエヴァ初号機。他に『火垂るの墓』や『機動戦士ガンダム』、『この世界の片隅に』も登場しており、一見するとアニメ雑誌のようになっております。

普段の『芸術新潮』はこんな感じ。

芸術新潮2017年8月号表紙

だいぶ印象が違いますね。

今回の『芸術新潮』では、1917年に初めて国産のアニメ作品が創られてから今年でちょうど100年ということで、批評家30人のアンケート結果をもとに【日本アニメ ベスト10】という特集が組まれております。


(引用:同書14ページ)

特集ではアンケート結果と、その解説としてアニメ研究家の氷川竜介氏によるインタビューが掲載されております。


(引用:同書19ページ)

また、それ以外にも新旧様々なアニメ作品の紹介や、現役アニメ関係者によるインタビュー記事なども掲載されており、約70ページある記事は非常に読み応えがありました。
詳しくはぜひ雑誌を手にとって読んでいただきたいですが、この記事ではエヴァンゲリオン関連部分を簡単に紹介したいと思います。

エヴァは見事1位を獲得

特集メインとなるランキングですが、『新世紀エヴァンゲリオン』の旧TVシリーズが14票を獲得し、見事1位を獲得しております。


(引用:同書16ページ)

また、旧劇場版となる『Air/まごころを、君に』も4票を獲得し、第15位にランクイン。TVシリーズと合わせると30人中18人が投票し、圧倒的強さを見せました。


(引用:同書17ページ)

なお、ランキング2位は『機動戦士ガンダム』、3位は『宇宙戦艦ヤマト』となっており、(旧劇場版TVCMにもありましたが)社会現象を巻き起こしたアニメ3作品が1~3位にランクインするという順当な結果となりました。ランキングには他に、1958年『白蛇伝』から2016年『君の名は。』までが登場しており、幅広い年代から作品が選ばれております。

ちなみにランキング上位作品は、簡単な作品解説と大きな写真入りで紹介されております。


(引用:同書20ページ)

また、アニメ監督のランキングもあるのですが、こちらでも庵野秀明監督が20票を獲得し、第2位にランクインしておりました(1位は誰もが納得の宮崎駿監督)。


(引用:同書18ページ)

特集記事後半にあるクリエイターインタビュー記事では、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の長井龍雪監督がエヴァを取り上げています。


(引用:同書64ページ)

エヴァについては、画面のカッコ良さや計算された間のひとつひとつによって画面から目が離せないすごい作品、と語っております。

感想

普段アニメとは縁遠そうな雑誌でアニメ特集が組まれたのは、以下のような経緯があったそうです。

実は過去にも、アニメのアンケートランキングが作られた例はあった。が、どれも納得のいくランキングではなかった。例えば、「世界と日本のアニメーションベスト150」(ふゅーじょんぷろだくと)というムックでは、アニメ業界関係者へのアンケートで、世界と日本の作品がひと括りにされたため、ソ連の作家ユーリ・ノルシュテインの作品が1位と2位を占めることになった。また「オールタイム・ベスト 映画遺産 アニメーション篇」(キネマ旬報社)では、「映画」に限定されたせいで、『ヤマト』も『ガンダム』も『エヴァ』も上位に入ってくることはなかった。

 さらにもうひとつ、気になる動きがあった。NHK BSで、日本アニメ100周年を記念して、「ベスト・アニメ100」という視聴者投票が行なわれることが発表されたのだ。その様子を注視しつつ、本誌のアニメ特集の準備を進めていった。そして、NHKの投票結果が発表された。1位&2位が『TIGER & BUNNY』のテレビ版と劇場版、3位は『魔法少女まどか☆マギカ』、4位&5位が『ラブライブ!』(テレビ1期と2期)。そうか、現役の若いアニメファンによる人気投票となったのか……。これを見て、本誌の企画は決まった。批評家の方々の見識をお借りして、日本アニメ100年にふさわしいランキングを作ろう。

 ということで、結局のところ本誌のランキングがどうなったのかは、ぜひ誌面をご覧いただきたい(監督ランキングは本誌HP立ち読みで公開中)。おそらく多くのアニメファンが、なるほど、と納得してくれるであろう結果となっている。またその一方で、「えっ、この作品がこんなに上位に!?」という驚きもあるはずだ。他にも気鋭の監督たちのインタビューなど、たっぷりと読み応えのある特集となっているので、ぜひじっくりお読みいただきたい。

新潮社 芸術新潮2017年9月号 最新号PICK UPより

このコメントの通りランキングはなるほどと思わされましたし、また意外な作品がランクインしていたりと、とても面白いランキングでした。

また、単なるランキング発表だけでなく、30人の批評家たちの選んだ各アニメ作品とそれを選んだ理由や、現役のクリエイター達のインタビュー記事は非常に読み応えがありました。

エヴァの表紙目当てで購入した自分としては、読む前は1,440円は表紙だけで買うにはちょっと高いかなと思っていたのですが、全部読んでみるとむしろ安いと感じてしまいました。
それぐらい密度のある特集ですので、アニメ好きの方は一読してみることをオススメします。

スポンサードリンク

このページの先頭へ